画像認識の中でも、近年目覚ましい発展を遂げるAI画像認識技術。2012年に登場して以来多くの企業やサービスに導入され、消費者である私たちもその恩恵を受けています。
今回は、AIによる画像認識の仕組みと種類、その技術を活用した便利なスマホアプリをご紹介します。
AIによる画像認識とは?
AI画像認識とは、画像内の物体や人の顔、文字をコンピューターが識別する技術を指します。
例えば、犬の写真を表示させたときに、「それは犬である」とAIが認識することです。
画像認識技術の仕組み
画像認識技術は、深層学習(ディープラーニング)を利用しています。
ディープラーニングとは、「大量のラベル付けされたデータからコンピューターが学習を重ね、1つの画像に含まれる数々の特徴を習得して正解を導き出す」という手法です。
また、現在はディープラーニングを自動で設計する技術も開発されています。
AI画像認識の種類
AI画像認識には次の3つの種類があり、それぞれで用途が異なります。
1. 物体認識
物体認識は、画像の中に何があるかを特定する技術です。似た技術に物体検出というものがあり、物体検出では対象物の位置、個数、種類を把握することができます。
2. 顔認識
顔認識とはその名のとおり、画像から顔を検出する技術です。スマホの顔認証システムが代表的で、顔の構造を検出してユーザー認証を行い、スマホのロックを解除します。
3. 文字認識
文字認識は、手書きや印刷書類から文字を検出する技術で、近年ではOCRや自動翻訳に活用されています。文字入力の手間を削減し、業務の効率化が図れることで近年注目されています。
画像認識アプリまとめ
PlantSnap
PlantSnapは、花、木、多肉植物、きのこ、サボテンをはじめ60万種類以上の植物を自動で識別できるうえ、手入れの方法を教えます。多くのガーデナーがアプリのヒント・アドバイスを活用してガーデニングを楽しんでいます。
PlantSnappersコミュニティに参加すれば、200カ国以上の5,000万人を超える自然愛好家と交流が可能。自然を堪能しながら世界とつながれる唯一無二のアプリです。
Google レンズ
Google レンズは、植物や動物の種類を特定できるほか、テキストスキャン・翻訳、場所の検索、QR コードスキャンなど、ありとあらゆる機能が1つになった優れもの!
特にテキストスキャン・翻訳機能は、Googleの他アプリとの互換性が優れており、名刺の相手を連絡先に保存や、ポスターのイベント予定をカレンダーに追加することが可能。学生から社会人まで幅広い層に利用されています。
LINNÉ LENS - かざすAI図鑑
LINNÉ LENS - かざすAI図鑑はスマホをかざすだけで、魚、鳥、昆虫、哺乳類、両生・爬虫類、貝、甲殻類など、さまざまな生き物の名前をAIが認識。生き物を愛するすべての人が使うべきアプリと言えるでしょう。
そのハイテク技術で水族館と動物園にいる9割の生き物を網羅し、沖縄美ら海水族館をはじめ多くの施設が機能を導入。信頼性が高く、有名なアワードを何度も受賞しています。
Vivino: 美味しいワインを手に入れましょう
現在、じわじわとその知名度を上げているVivinoは、世界最大のワインマーケットプレイスです。レストランで飲んだワインや購入したワインにお気に入りを見つけたら、写真を撮影してVivinoにアップ。すると、写真からワインの情報をVivinoに移されるので、他のワイン愛好家と情報共有できます。
ワインのレビューや価格、試飲ノートも閲覧可能なため、単なるアプリとしてだけでなく買い物ツールとしても有用です。
Picture Insect:撮ったら、判る-1秒昆虫図鑑
Picture Insectは、撮影した写真やアルバム内の昆虫写真を自動で識別できるアプリです。昆虫に特化しており、蝶や蛾、蜘蛛をはじめ最大4,000匹の昆虫を高精度なAI技術で判別します。
捕まえた昆虫の名前や駆除方法、害虫のお悩みも、搭載の昆虫百科事典からヒントを得られます。さらに、コレクション記録機能で友達と情報を共有。昆虫好きにもおすすめです。
まとめ
AI画像認識は私たちの生活の中にも活用されており、今やなくてはならない存在です。技術革新に伴い、今後さらに利用シーンが増えることでしょう。これからの未来にどんなAI技術が登場するのか、生活にどんな影響をもたらすのか、楽しみですね!