AIのディープラーニングを利用する「画像生成技術」。データをもとに、自動的に画像やイラストを生成する技術です。
例えば質が不十分な画像を、画像生成技術を使ってカラフルに色付けしたり、足りない部分を補って綺麗な画像にしたりと、技術の用途はさまざま。
歴史的な古い資料の復元に使われることもあれば、オリジナルのキャラクターを作るために利用されることもあります。
今回は、さまざまなAI技術の中でも特に注目される「GAN」の解説から、画像・イラストを自動生成できるサイトを紹介。
手元に学習対象となる画像がなくても、なんと文章から画像生成ができるサイトも。画像生成の世界の入り口にご招待します!
注目されるAI技術「GAN」って?
画像生成技術といっても種類はさまざま。中でも注目を集めているのが、”GAN”という技術です。
GANはGenerative Adversarial Networksの略で、日本語では「敵対的生成ネットワーク」と呼ばれます。
「あらゆるデータから特徴を学習し、新しいデータを作成できる」ところまでは別の技術と大差ありません。GANの面白いポイントは、「正解データが無い=教師無し学習」であること。正解が無い中であらゆるデータを学習して新たなデータを作成するため、他の技術と比べて非常に柔軟性が高く、工夫によって利用域も幅広い技術です。
画像生成だけでなく画像着色など、さまざまなシーンで使われており、今でも研究が進んでいる注目の技術なのです。
文章から画像化できるサイト6選
次に紹介するのは、なんと文章をベースに画像を生成できるサイト。ベースになる画像がなくても、オリジナル画像を生成してみたい人に便利です。
VanceAI描画
言葉を入力するだけで、その意味を理解し、その内容にピッタリな画像を自動的に生成するAIツール。油絵、墨絵、スケッチを含め、共に15種類の画像タイプを選べる以外、ダ・ヴィンチ、ファン・ゴッホなどの大手芸術家スタイルも選択できます。日本語対応あり。
DALL-E
文章からイラストや画像を生成するサイト。例えば上の画像では、「アボカドの形をした椅子」と入力することでできたイラスト。新しい商品のインスピレーションが得られるかも。英語のみ対応しています。
Wombo.art
キーワードを入力し、さらに画像のテイストを選ぶと画像が自動生成されます。アーティスティックな仕上がりが魅力。自分だけのアートを手にする感覚で使えます。英語のみです。
Hotpot
テキストと画像のテイストに加え、解像度なども選択しながら画像生成できるサイト。また、NFTとして作品を売ることもできますが、有料でクレジットを購入する必要があります。英語のみです。
NightCafe
文章を入力して、アーティスティックな画像を生成できるサイト。エッジの効いた画像が欲しいならピッタリです。無料クレジットを使い切ると有料になります。英語のみです。
DeepAI
文章だけを元に画像を生成するシンプルなサイト。とにかく文章だけでいろんなオリジナル画像を作ってみたい人にオススメです。英語のみですが、シンプルですので使いやすいです。
イラストを自動生成できるサイト5選
ここでは、簡単な設定や元データを使ってイラストを自動生成できるサイトをご紹介。手軽に使えるツールです。
WaifuLabs
フローに従って、お気に入りのスタイルや色を選択するだけで簡単にオリジナルキャラクターが生成できます。ザ・アニメなイラストが欲しい人にはピッタリ。
日本語対応はありません。
This Anime Does Not Exist
AIで生成された画像が画面上にとめどなく流れる印象的なサイト。気に入った画像をクリックすると、その画像をベースにした他の画像も現れます。キャラクターのインスピレーションが欲しいときに活躍しそう。日本語対応あり。
cre8tiveAI
好きなテイストのキャラクターや色を順番に選ぶだけでオリジナルキャラ画像が生成できるサイト。WaifuLabsと似た構造ですが、こちらは日本語対応なのでより使いやすいはず。
MakeGirlsMoe
髪の色や笑顔など、キャラの要素を選んで画像生成できるサイト。より細かな設定ができるので、作りたいキャラのイメージがはっきりしている人にオススメ。日本語対応あり。
VansPortrait
画像や写真から自動で線画や似顔絵が作れる万能サイト。キャラクターっぽいユニークな画像にもできるので、SNSアイコンなどにも活躍しそう。日本語対応あり、かつ使い勝手の良いサイトです。
サンプルやダミー画像を生成できるサイトも!
ダミー画像って?
ダミー画像とは、Web制作中に活躍する画像です。
コーディングの途中で、「まだ使う画像は決まっていないけれど、画像挿入したらどんな画面になるのか確かめたい・・」というステージで利用されます。
サイズや種類などを選択してダミー画像を作ると、さらに使い勝手が良いダミー画像になります。
サンプル・ダミー画像生成サイト5選
artbreeder
自分のオリジナル画像を作ったり、他人が作った画像をダウンロードしたりすることもできるサイトです。ダミー画像やサンプルでも、ある程度こんな感じの画像がいいな・・というイメージがある人には便利です。英語のみの対応です。
GENERATED PHOTOS
人の顔に特化した画像生成サイト。人の顔のサンプル画像が欲しい時にはとても便利です。肌の色や性別、年齢などを細かく選択できます。英語のみの対応です。
placehold.jp
ダミー画像に特化したサイト。欲しい画像のサイズを選択するだけで、簡単にダミー画像が作れます。日本語対応に加え、使い方も非常にシンプルなので初心者にオススメ。
PlaceIMG
こちらもダミー画像に特化したサイト。画像サイズに加え、動物・自然などのカテゴリーや色合いを選ぶこともできます。英語サイトですが、シンプルなので使いやすいはず。
Random Pictures
「ランダム」という名前の通り、適当にAIが画像生成をするサイト。カテゴリーのみ選べます。サイズは選べないので、とりあえずどんな画像でもいいのでサンプルが欲しい、という時には使えます。英語のみの対応です。
まとめ
ここ数年で急速に発達している画像生成技術。今回は、特に注目されているGANという技術や、画像生成・ダミー画像生成が簡単にできるサイトを紹介しました。
自分のオリジナルキャラクターを作ったり、商品やアート作品のインスピレーションを得たりなど、工夫次第でさまざまな用途に使えるツール。
上手に使って、仕事や趣味に活かしてみてくださいね。