紙面の資料や手書きを自動で素早くテキスト化させる方法を探すにあたり、Google OCRに訴えるユーザーが結構いると思います。その最も大きいメリットは、かなりぞんざいな手書きも極めて高い正確率でテキスト化させることができます。

GoogleはこのOCR技術をすでに自社のいくつかのサービスに導入しています。コアは同じですが、異なるシーンに応じて、使い方とフォーカスが若干違っています。今回はGoogle OCRを利用する方法を三つまとめました。あなたにピッタリするものをお選びください。

OCR

他のOCRのWebツールやアプリを使いたいなら、15選のOCRツールを徹底レビュー(個人ユーザー向け)|2020という記事を読んで各ツールの良し悪しを詳しくご了解ください。

 

 

Google OCRとは

OCRとは「光学式文字認識」の英語略語です。光学の原理で、文字の形と構造を検知し、自動でテキスト化を実現できます。ところが、光学はあくまでもアナログの原理なので、手書きがぞんざいである場合、認識不可能になりやすいです。

Google OCRはAIの技術を導入し、色んな手書きを機械に学習させた結果、かなりぞんざいな手書きに対しても極めて高い正確率でテキスト化させることができるようにしています。

それでは、Google OCRを利用する三つの方法の紹介に入りましょう。

今回のデモに使った手書きの画像の例はこれです。

手書きサンプル

 

方法一:Google Drive

まずはGoogle Driveを開いて、上記の手書きの画像をGoogle Driveにドラッグします。

画像をドラッグ

 

次に、テキスト化しようとする画像で右クリックして、メニューから「アプリを開く」→「Google ドキュメント」の順でクリックしましょう。

Google ドキュメント

 

そして、Googleドキュメントのアプリが起動され、元の画像とGoogle OCR変換後のテキストが一同に下の方に表示されるようになります。

テキスト化された画像

精度から見ると、Google OCRの認識の正確率がかなり高いです。次などの問題があります。

  • 句点が丸いやつに変換されていない
  • 余計なスペースが入っちゃった
  • 一部の文字が脱落したことなどです。

合わせて3、4カ所のミスがあります。やはり、結果を校閲して手動でミスを直す必要があるでしょう。

また、使用の手順に注意すべき所は、必ず画像タイプのファイルで右クリックしてGoogleドキュメントを起動してください。先にGoogleドキュメントを開いて、後で画像を取り込むなら、AI-OCRの機能をつけることができません。

 

方法二:Google KeepのWebツールとアプリ

Google Keepは便利にメモやリマインダーを作り、モバイルデバイスやパソコンなどの各プラットフォームに情報を自由にシンクロできる手帳型のサービスです。ウエブサイトとモバイルアプリの両方でも利用できます。そこにもGoogle OCRのが搭載です。

Webツールを使うなら、Googleサーチエンジンの右上には入り口があります。

google keep入り口

メインインターフェースは下図の通りです。手書きの画像をドラッグとドロップの形でここにアップロードしてください。アップロード済みの画像は以下のような様子です。ボックスの中で主題とメモをさらに補充することもできます。ここでは一応閉じます。

アップロード後

そして、メイン画面に戻り、サムネイルからドロップダウンのメニューを開いて、「画像のテキストを抽出」をクリックします。

ドロップダウンのメニュー

すると、画像の下にGoogle OCRによって自動で変換されたテキストが表示されるようになります。

テキストプレビュー

テキストの部分をクリックすれば、メモ欄で詳しく確認、編集することができます。

自動で入力

Web版のツール以外はGoogle Keepというモバイルアプリを利用して、Google OCR機能を利用することもできます。AndroidとiOSのどちらのシステムでも、このアプリを使えます。

使い方も非常に簡単です。写真を撮って、或いはスマホンの写真を開いて、そして画像を長く押せば、メニューができます。そこの「画像のテキストを抽出」をクリックしましょう。すると、画像や写真にある文字が自動でテキスト化されました。

google keepアプリ

 

方法三:Google Vison AI

Google Vison AIではOCR文字認識とデータ化、画像内容の検出など一連のAI画像処理の有償サービスが提供されています。開発者とB2Bのユーザーを主なお客様にしている感覚です。ユーザーにその威力を感じてもらうために、APIの試用が設置されています。

個人のユーザーなら、そこから画像をアップロードして完全無料でAIによるGoogle OCRを利用することができます。

まずはVision AIのページを開き、真ん中にある「Try the API」を見つけてください。そこに画像をアップロードしてください。

try api

 

「テキスト」というタブに切り替えて、右のボックスにある「Paragraph」をコピーしましょう。

OCRテキスト

 

ここで注意したいのは、テキストは文字と文字の間、全部スペース一個が入っているので、貼り付けたテキストをWordの置き換えの機能を利用して一気に削除しましょう。

Wordで置き換え

 

まとめ

上記のツール以外、AI-OCRなどGoogleの画像処理の技術を取り込んだGoogleのサービスやツールもいくつかあります。例えば、Google フォト、Google レンズ、アプリ版のGoogle Docでも自動テキスト化をすることができます。

以上のサービスは全部無料なので、個人ユーザーにとって仕事効率の改善のためなら十分です。自分のニーズに合わせて自由に試しましょう。

 

Googleだけ知る?類似画像検索ツール20選お届けするという記事を読んで、AIによる類似画像検索の機能を搭載しているツールをご了解ください。

Aoki Minami
シニアエディター

Aoki Minamiさんは、AIのプロフェッショナルとして、様々なAI技術に関する情報や最新情報の収集に長年の経験を持ち、AI画像処理、AI画像生成などの最新のAI技術も楽しんでいます。 彼女は自分のシェアがAI技術愛好家の皆様にとってより便利なものになることを願っています。趣味の時間には、美味しい料理を作ったり、さまざまな料理を作ったりするのが好きです。

4.3
Google Drive

Google Driveを使って、紙面の資料や手書きを自動で素早くテキスト化することができます。

  • OCR ツール
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  • 無料 - 0円
  • ベーシック - 月額 - 250円
  • ベーシック - 年額 - 2,500円
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  • 様々なファイルの管理・保存が可能
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  • 削除設定に注意する必要がある