出版業界においても、AI技術は新たな疾風を巻き起こしています。今回は、そんなAI漫画の筆頭となる「サイバーパンク桃太郎」と、AI漫画を作成するツールについて紹介します。
あなたもAIの力を借りて、クリエイティブな世界を想像してみましょう!
AI漫画とは?
「AI漫画」とはその名の通り、AIを使用して作られた漫画のことです。主な技術としては、簡単なネームからプロ並みの漫画イラストに変わるものと、Text to Imageによる画像生成AIを応用したものの2つ。
「漫画が描きたいけれど絵心がない」という人にとって、まさに救世主と言えるツールでしょう。
『サイバーパンク桃太郎』とは?
前述のAI漫画の発端として注目を集めたのが「サイバーパンク桃太郎」です。サイバーパンク桃太郎とは、世界で初めて画像生成AIで描かれたフルカラー漫画で、新潮社から発売されました。
ほかにAIにより創作された漫画作品
AIを活用した漫画制作への挑戦は、2020年にすでに始まっていました。歴史に残る有名作家「手塚治虫」の漫画制作プロジェクトとは、一体どんなものだったのでしょう。
ぱいどん
「ぱいどん」は、2030年の東京を舞台に、異能を持つホームレスの青年が事件解決に挑む漫画。手塚プロダクションとキオクシアによる「TEZUKA2020」が、手塚治虫の新作漫画を、AI技術を駆使して制作しました。
AIが手塚の絵と人間の顔を学習し、キャラクター原案を生成。そして、映画脚本術を手塚作品に適用してプロットを生成するというものです。
漫画を自動的に描いてくれるAIツール
AI漫画作成ツールには、絵のクオリティはもちろんのこと、創造性や絵から伝わるストーリーテリング力、そして柔軟性が求められます。
ここでは、それらの要素を兼ね備えたAIツールを紹介します。
1. VanceAI描画
VanceAI描画は、「Stable Diffusion」モデルを活用したAIで絵を描くサイトです。テキスト入力で想像通りの絵画を自動生成し、HD解像度で高精細な画像を得ることができます。画像タイプやスタイルの選択が可能で、作品の著作権は利用者に帰属。
このAIお絵かきツールを使用すれば、「サイバーパンク桃太郎」を超える作品が作れるかもしれませんよ。
【料金】1生成につき¥6.5/ポイント
【日本語対応】あり
2. Midjourney
Midjourneyは、テキストから画像へのAIサービスで、高品質で詳細な画像を生成します。Discordを通した簡単な入力で高解像度の画像を作成し、カスタマイズも可能。
活発なコミュニティと継続的な開発も特徴であり、AI界の有力な競合相手となっています。
【料金】ベーシックプラン:月$10
スタンダードプラン:月$30
プロプラン:月$60
【日本語対応】なし
3. Stable Diffusion
Stable Diffusionは、テキストからフォトリアリスティックな画像を生成する拡散モデルです。数十億人が短時間で素晴らしいアートを自由に作成可能。
テキストを入力するだけで対応する画像を返し、Deep Learningを使用したトレーニングデータと、同様の新しい画像を生成します。
【料金】無料
【日本語対応】設定変更で可能
4. DALL・E2
Dall-E2は、テキストから新しい画像を生成するジェネレーティブAI技術です。GPT-3言語モデルとディープラーニングを組み合わせており、テキストプロンプトに応答して画像を生成。
エンターテイメント、広告、プロダクトデザインなどで活躍します。
【料金】基本無料(15$で115クレジットの購入可能)
【日本語対応】なし
5. Canva
CanvaのAI画像ジェネレーターを使えば、アイデアをビジュアル化して、クリエイティブな作品が生成できます。テキストプロンプトを入力するだけで、さまざまなスタイルや縦横比で美しい画像を作ります。
コンテンツクリエイターやアーティストの右腕になる強力なツールになるでしょう。
【料金】基本無料(Pro:\12,000/月、Teams:\18,000/月)
【日本語対応】あり
AI漫画に関する異議
AI漫画でよくあげられる異議として、創造性の喪失や人間味の欠如、著作権や倫理問題が挙げられます。学習素材やクリエイターの作品スタイルが奪われていると、日本でも議論がヒートアップしていますね。
そのため、使用の際にはできるだけ個人の趣味にとどめることが、得策といえるでしょう。
まとめ
あなたもAIの力を借りて、自身のクリエイティブな世界を広げてみませんか?本記事を参考にVanceAI描画をはじめとするAIツールを活用して、魅力的なAI漫画を作ってみましょう!