今や映画やゲームにかかせない技術―3D。エンターテイメントやビジネスの世界で成功するためには、少しはかじっておきたいスキルです。
今回は、3D初心者の方でも楽しく学べる3Dモデルの基礎と作り方、イチオシのフリーソフトをご紹介します。
3Dモデルとは
3Dモデルとは、ゲームや映画等で用いられるCG(コンピューターグラフィックス)のことで、立体的な形状データです。例えば、漫画や奥行きの無いグラフィックスは、縦と横で構成された平面で表現されています。
3Dの場合は、前後左右上下など全方向からその形を作ることができ、立体的な表現を可能にするのです。
3Dモデルの使用シーン
3Dモデル、3Dデータはどんな場面で活躍するのでしょうか。その幅広いシーンをチェックしましょう。
自作のゲームやアニメ
2Dゲームも面白いですが、3Dを使用するといっきにリアリティーが出て、画面の緊張感やアート作品としてのクオリティーがグンとあがります。
【3Dモデルの使用例】
脱出ゲーム:部屋の家具やアイテムなど、最近の脱出ゲームには3Dモデルが多用されています
サバイバルゲーム:バイオハザードやファイナルファンタジーなど、リアルな3Dグラフィックを使用した美しいキャラクターが話題
アクションアニメ:「Levius(レビウス)」やスタジオジブリ映画「アーヤと魔女」では、3DCGが使用されており、躍動感やより自然な表現を可能にしています
オリジナルキャラクターの制作
おどろおどろしいモンスターや異世界の生物、その他SFXでは追いつけないようなキャラクターを生みだすなら3Dモデルの使用がオススメです。
【3Dモデルの使用例】
映画:ピクサーの「モンスターズ・ユニバーシティ」、ジェームズ・キャメロン監督の「アバター」など
3Dモデルの作り方
1.キャラクターの三面図を用意する
三面図とは、作成するものを3方向から見たもののことを言います。人物キャラクターの場合は「正面、背面、側面」をラフにスケッチするだけで問題ありません。
2.モデリング
モデリングとはその名の通り、実際に3D作成ソフトでモデルを形作ることです。小さな三角形や四角形をいくつも置いていき、三面図に合うようにモデルを整えていきます。
3.テクスチャの素材を設定
モデルができたらそれで完成ではありません。キャラクターに合うテクスチャーを設定して、モデルの表面に色や質感を与えます。
4.リギングとレンダリング
リギングとは、ポーズやアニメーションをつける仕組みのことです。キャラクターに骨格やコントローラーを入れて、キャラクターが動けるよう設定します。
そして、それらすべてが終了したら3次元データを2次元データに変換する作業(レンダリング)を行います。
3Dモデル作成用ソフト
Blender
Blenderとは、オープンソース3DCGソフトです。「3Dを学ぶならBlenderで」と言われるほどの人気を誇ります。その理由は、本格的な機能/クオリティーを兼ね備えているにも関わらず、すべて無料ということ。
使用方法は動画サイトで無料公開されており、とりあえず試してみたいという方にもおすすめのソフトです。
Meshmixer
3Dプリンターと連携可能なMeshmixerは、1万点以上の無料3Dモデルを自由にカスタマイズして、オリジナル作品を生み出すことができます。モデルを出力するための3Dプリンターを所持していなくても、3Dプリントサービスと連携することで実際の物体を手にすることができます。
MAYA
ディズニーをはじめとする、世界最高峰の企業に採用されていることで有名なMAYA。大きな特徴として、VFXや実写映像との相性が良くアニメーションを学びたい人にはぜひ使っていただきたいソフトです。
まとめ
自身のオリジナルキャラクター自由自在に作成、そしてアニメーション化できたらどんなに楽しいことでしょう。いまやどんなアート作品も、スキルとツールさえあれば個人で作成できる時代。3D作成ソフトを使いこなして、プロ顔負けの素晴らしいモデルを作ってみましょう。
3Dは難しいからまずは2Dから…という方は、VanceAI描画ツールであなたの思考を美しいアートワークにするところから始めましょう。